今年度環境公社が行っているサーキュラーエコノミーの実現に向けたモデル事業に採択された
株式会社TRIFE DESIGNが「エコプロ2022」にブースを出展されると聞き、取締役 五藤 利哉さんにお話を伺いました。
エコプロ2022
出展ブース
(株)TRIFE DESIGN
取締役 五藤 利哉 氏
―サーキュラーエコノミーの実現に向けたモデル事業とは―
地域密着型サーキュラーエコノミーの実現に向けて、資源循環に係る事業実績や知見のある都内の企業や業界団体
等と連携して、資源循環に係る試験的な事業や仕組みづくり、制度の構築等に資するモデル事業を実施しています。
※詳細はこちら→ https://www.circulareconomy.metro.tokyo.lg.jp/model-business
―モデル事業におけるTRIFE DESIGNの取組―
TRIFE DESIGNは運送業や製造業等で利用の使用済みストレッチフィルムを回収、素材開発、企画、デザイン、製品、販売まで全ての工程を国内で行うアップサイクルブランド・プロジェクト「ReTA BASE」の構築を目指しています。
回収→原材料化→製織→縫製→プロダクトまで、国内循環スキームで実施。
回収や原材料化、製織のパートは協業企業が担い、
回収からプロダクト化まで一貫したプロデュースをTRIFE DESIGNが行う。
―今回のエコプロ2022に出展しようと思った理由は何ですか?
このプロジェクトの特徴は、ストレッチフィルムを排出している企業であれば業種・業態を問わずプラットフォームに参画可能なところです。プロダクトの販売だけが目的ではなく、企業が回収や販売などそれぞれのパートに参加できるので、今回の展示会に出展することで様々な企業と関わりが持てるのではと思いました。
―多種多様な企業が参加するからこそ、この展示会に参加したということですね!そもそもの話になりますが、ストレッチフィルムに目を付けた理由は何ですか?
アパレル業界ではペットボトル系の再生素材が一番多くなります。しかし、ペットボトルは飲料メーカーさんの水平リサイクル事業が進んでいるため、今後の原材料の素材として他に廃棄物の代替品がないかと考えていました。
ストレッチフィルムは比較的に分別や仕分けが容易で色々な業種や我々のアパレルでも使われています。これなら私たちならではの独自性を出すことができるのではと考えたからです。
―今回のイベントでの反響や来場者の反応はいかがでしょうか。
一般の方は、製品を見て触っていただくと「軽い!」と驚かれます。自立できるほど強度があり、防水で水洗いが可能という点も好評をいただいています。ストレッチフィルムも見てもらいますが、何となくどこかで見たことがあるくらいの反応です。
一方、事業者の方は、素材がストレッチフィルムだと聞くと、 「自社でも廃棄してるので回収パートで参加できますよ」といったお声をいただきます。また、ReTA BASEの生地を見てもらい、例えば雨天の入店時に使用する傘カバーなど、社内の様々な問題解決に活用できないかという話になることもあります。
―今後の展開についてお話を聞かせてください。
ReTA BASEプロジェクトの第一弾はストレッチフィルム(ポリエチレン)で行いましたが、今後はストレッチフィルムに限らず、別の組成の使用も検討しています。
新たな素材を使った第二第三のReTA BASEを展開することで、サーキュラーエコノミーの実現に貢献していきたいと思っています。
株式会社TRIFE DESIGNは、社会に必要不可欠な存在を目指し、様々な「モノ」や「コト」を広義のデザインから狭義のデザインにまで携わる独自の「ワンストップデザイン」で発信しています。(TRIFE DESIGN URL:https://trifedesign.com/)