サーキュラーエコノミーに資する新ビジネス創出のための学び、ネットワーキングの場づくりのため、サーキュラーエコノミーサロンを開催しています。
令和8年度 サーキュラーエコノミーサロン開催結果
●第1回サーキュラーエコノミーサロン
令和8年度第1回目となるサーキュラーエコノミーサロンでは、令和7年度の補助事業である「サーキュラー・エコノミーの社会実装化事業」及び「サーキュラー・エコノミーへの移行推進事業」に採択された事業者のみなさまにご登壇いただき、それぞれの取組や今後の展開等についてご発表いただきました。
<開催概要>
テーマ:サーキュラー・エコノミーの社会実装化及び移行推進についての取組交流会
開催日:令和8年6月1日(月)14:00~16:30
参加者数:62名 (所属:2省庁、2自治体、7団体、36企業)
<登壇者一覧>
| 採択事業者 | 事業者名 | 資料 |
|---|---|---|
| サーキュラー・エコノミーの実現に向けた社会実装化事業 | メビウスパッケージング株式会社 | - |
| サーキュラー・エコノミーの実現に向けた社会実装化事業 | 一般社団法人Textile Circular Network | ● |
| サーキュラー・エコノミーの実現に向けた社会実装化事業 | Trash Lens株式会社 | ①・② |
| サーキュラー・エコノミーの実現に向けた社会実装化事業 | 株式会社千詩図 | ● |
| サーキュラー・エコノミーへの移行推進 | 株式会社Circloop | ● |
| サーキュラー・エコノミーへの移行推進 | 株式会社コスモスホテルマネジメント | - |
<サーキュラーエコノミーの実現に向けた社会実装化事業 採択事業者>
〇メビウスパッケージング株式会社 事業開発部 加藤 雄一郎 氏
加藤氏は、プラスチック容器のリユース・リサイクルの推進に向けた取組として、業務用清掃洗剤に使用される使い捨てプラスチック容器を対象に、リユースサービスの導入およびボトル再資源化を目指した実証について発表しました。容器のリユースにより、廃プラスチックの処理費用削減が期待できる可能性が示されました。
今後は、ユーザーにとって使いやすいボトル形状の見直しや、リユースサービスの販路開拓に加え、回収コスト削減に向けた回収フローの確立に取り組んでいく意向を示しました。

〇一般社団法人Textile Circular Network 常務理事 小西 和孝 氏
小西氏は、衣類の国内新規供給量の約7割がリユース・リサイクルされずに焼却されている現状(環境省「2024年版衣類のマテリアルフロー」より)に言及し、古着を資源として有効活用する資源循環モデルの構築の必要性を強調しました。本補助事業では、三鷹市と連携し、「第13回ふじみまつり」において市民から計218kgの古着を回収し、繊維to繊維の取組を実施したと報告しました。
今後は、古着回収の取組を他の自治体においても実施するとともに、取組の広報にも力を入れていくと説明しました。

〇Trash Lens株式会社 代表取締役 山本 虎太郎 氏
山本氏は、本来資源として活用できるにもかかわらず、「活用方法を調べるのが手間」という理由からごみとして廃棄されている現状に課題意識を持ち、不要品をスマートフォンにかざすだけで活用方法や適切な捨て方を確認できるアプリ「Trash Lens」を開発した経緯を紹介しました。本補助事業では、衣類のリペア・リユースの促進を目的として、連携事業者のサービスへ誘導する機能を新たにアプリに実装しました。あわせて展示会等への出展を行った結果、アプリで撮影された衣類数は取組前と比較して約6倍に増加したと報告しました。
今後は、新たなリペア・リユース先の開拓やアプリ利用者層の拡大を図り、資源循環の更なる推進に取り組んでいく意向を示しました。

〇株式会社千詩図 代表取締役 今関 康子 氏
今関氏は、生花店で発生する茎や葉などの植物残渣や、イベント活用後の花について、焼却処分ではなく堆肥化によって資源循環につなげる重要性を強調しました。具体的には、生花店から発生する植物残渣を回収し、都内2拠点に設置したコンポストにより土壌の品質や安全性を検証した結果、高温発酵によって安全で有用な堆肥の生成が確認されたと報告しました。この検証を通じて、植物残渣が高品質な堆肥として資源化できる可能性が示されました。
今後はコンポストの品質向上のための発酵条件の検討や植物残渣の回収スキームの確立により、事業の安定化に向けて取り組んでいく意向を示しました。

<サーキュラーエコノミーの実現に向けた社会実装化事業 採択事業者>
〇株式会社Circloop 代表 中村 周太 氏
中村氏は、紙カップやペットボトル容器の大量消費の削減に向けた取組として、自社のリユーザブル容器サービスを紹介しました。本サービスでは、使用済みリユースカップの回収から洗浄、配送までを一貫して担っています。本補助事業を通じて、洗浄インフラの拡充や機能強化を図り、より多くのリユーザブル容器を効率的に処理できる基盤を構築した結果、サービス利用数は前年比2.6倍に拡大したと報告しました。
今後も、本サービスの展開を通じて使い捨て容器の削減に取り組んでいく意欲を示しました。

〇株式会社コスモスホテルマネジメント KURO-GO事業推進部事業企画課 佐々木 麻美 氏
佐々木氏は、インバウンドファミリー向けアパートメントホテル「MIMARU」の運営において、宿泊客による不要なスーツケースや衣類の客室内廃棄を課題として挙げました。この課題に対し、アパレル会社と連携し、訪日宿泊者向けに日常衣料品のレンタルサービスを提供することで、旅行時における衣料品の過剰な購入や廃棄の削減に取り組んだと報告しました。
今後は、こうした取組の更なる普及に向け、他事業者の参画を促す情報発信にも力を入れていくと説明しました。

発表後には、参加者同士でのネットワーキングの時間も設け、実務上の課題や連携の可能性について活発な議論が交わされました。
参加者からは、「登壇者の先進的な取組について知ることができ、自社の取組のヒントになった」「ネットワーキングでは、企業と自治体双方の意見を聞くことができよかった」といった声が寄せられました。
本サロンを通じて、新たなビジネス機会の創出や今後の協働に向けた期待が高まるなど、有意義な場となりました。


<各補助事業URL>
・ サーキュラー・エコノミーの実現に向けた社会実装化事業
・ サーキュラー・エコノミーへの移行推進
東京都では、サーキュラー・エコノミーの取組の社会実装に向けて、事業者を対象とする2つの補助事業を設けています。詳細は各補助事業URLからご確認ください。
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